物流ソリューション事業を開始
物流のデジタル化を推進、第一弾としてデパレタイジングロボット用コントローラーを提供
2021.05.14
株式会社Preferred Networks(本社:東京都千代田区、代表取締役 最高経営責任者:西川徹、以下、PFN)は、物流ソリューション事業を開始し、第一弾としてデパレタイジング(荷下ろし)ロボット用のコントローラーを提供します。また、物流現場でのロボットの普及を目指して「PFNロジスティクスパートナープログラム」を開始し、株式会社PAL(本社:大阪市西区、代表取締役 辻有吾)とインテグレーションパートナー契約を締結、デパレタイジングシステムの開発ならびに複数現場へのソリューションの導入を共同で進めています。
小売業界の販売チャネルの多様化、Eコマース需要の増加に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、物流現場では作業効率の改善、労働力不足への対応が必須となっており、物流のデジタル化・自動化に向けてロボットをはじめとするテクノロジー投資を行う企業が増えています。しかし、物流現場で求められるロボットの機能への要求水準は高く、さらに導入までに時間がかかることが課題となっています。
PFNは、物流現場のニーズが特に高い荷下ろし領域にまず着目し、デパレタイジングロボット用コントローラーを開発しました。本コントローラーは、深層学習による高精度な認識技術とロボット制御技術により、事前のデータ登録なしで多種多様な段ボール箱を認識し、ロボットアームの最適な動作計画を自動生成します。物流事業者やシステムインテグレーター(SIer)は、本コントローラーを組み込むことで、現場固有のニーズに合わせた柔軟なデパレタイジングシステムを比較的短期間で開発、導入することが可能になります。
PFNは本事業の開始にともない、「PFN ロジスティクスパートナープログラム」を開始し、開発したデパレタイジングロボット用コントローラー等を用いた物流システムの開発、導入を共に進める物流事業者やSIerを募集します。その最初のパートナーである物流DX企業のPALとは、すでにデパレタイジングシステムの開発と複数の導入プロジェクトを共同で進めています。
PFNは、かねてより深層学習やロボティクスの物流領域での実用化に向けた研究開発を行ってきました。2016年に参加した、米アマゾン・ドットコム主催の物流向けロボットの精度を競うアマゾン・ピッキング・チャレンジにおいて、PFNは、棚からアイテムを取り出すタスクで世界第2位、格納するタスクで世界第4位の実績があります。
PFNの物流ソリューション事業について:https://www.preferred.jp/ja/projects/logistics
株式会社Preferred Networks 執行役員 比戸将平のコメント
「PFNは、深層学習やロボティクスの技術を用いた先進的な物流ソリューションを開発するとともに、物流業界で高い実績とノウハウを持つPALを始めとしたパートナー企業と協力することで、今後もロジスティクスのDXを推進してまいります。」
株式会社PAL 代表取締役 辻有吾のコメント
「PALは物流の現場から苦役を無くしていくべく、テクノロジーパートナー企業様とともに物流現場に適したテクノロジー導入に取り組んでいます。PALの経験とPFNの先端テクノロジーを組み合わせ、物流の現場で活用可能とする各種ソリューションの開発、提供を通じ、次世代物流センターの構築・稼働に向けて取り組んでいきます。」
PALのロジテック・エンジニアリングについて:https://www.pal-style.co.jp/logitech-engineering/