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賞金付きプログラミングコンテストMN-Core Challengeを初開催

第1回はMN-Core向けプログラムの実行速度を競うオンラインコンテスト

2024.08.05

株式会社Preferred Networks(以下、PFN)は、独自開発のAIプロセッサーMN-Core™シリーズの実際の開発環境を用いたプログラミングコンテスト「MN-Core Challenge」を2024年8月28日(水) 〜2024年9月23日(月祝) の日程で初開催します。

第1回は、最もハードウェアに近いプログラミング環境である「MN-Core 2 アセンブリ言語*1」を用いてMN-Core向けの簡単なプログラミング課題を実装し、その実行速度を競います。今回の課題はコードゴルフ*2と呼ばれるものに属し、プログラミングの種々の知識を用いたパズル的な楽しさが特徴です。MN-Coreシリーズは、アセンブリ列の行数が実行時間に概ね比例するという性能最適化上の優れた特長があり、条件を満たす出力を得られる最も短いプログラムを実装する問題設定は、MN-Coreの実用的なプログラミングや MN-Core コンパイラの開発にも有用です。

MN-Core Challenge 開催概要

期間:  2024年8月28日(水) 13:00 (JST) 〜 2024年9月23日(月祝) 24:00 (JST)
開催方法:  オンラインで提供するジャッジシステム上で実施(開催1週間前を目処に公開予定)
対象者: 学生・社会人を問わずどなたでも参加可能
賞金: 総額100万円以上
課題: 条件を満たす出力を得られるMN-Core向けプログラムの実行速度を競います

コンテストで優秀な成績を修めた方々には総額100万円以上の賞金の進呈を予定しています。

参加登録手順や点数・ジャッジに関する詳細なルールはMN-Core Challengeのオンラインジャッジシステムをご参照下さい: https://mncore-challenge.preferred.jp/

PFNはMN-Coreシリーズの普及と、ユーザーコミュニティーの拡大のためのイベントを継続的に企画しており、今年2月21日に開催した第1回MN-Core 勉強会は盛況のうちに終了しました。今回の『MN-Core Challenge』は、MN-Core 2の低レイヤープログラミングを、実際に小さなプログラムの記述を通して体験できる初の機会となります。詳細な解説付きのチュートリアル問題も多数用意しています。

MN-Core 2に関するリソースは https://projects.preferred.jp/mn-core/#resources から以下をダウンロードしていただけます。

  • Software Development Manual(MN-Core 2アセンブリ言語でプログラムを記述するためのマニュアル)
  • Emulator Environment(MN-Core 2アセンブリ言語のプログラムをローカルな環境でエミュレート動作させるためのプログラム一式)

第1回コンテスト終了後には、作問者もまじえてカジュアルに感想を話し合えるオフライン懇親会を予定しており、開催概要は参加者にオンラインジャッジサイトを通じてご案内します。

PFNは、深層学習を高速化する計算基盤として今後もMN-Coreシリーズの開発を進め、クラウドなどを通じて計算資源の外部提供を今年度中に開始する予定です。

*1:コンピュータに直接動作指示するための機械語を扱いやすくしたプログラミング言語のこと
*2:条件を満たすプログラムを、最も短いソースコードで実装することを競うプログラミングコンテスト

MN-Core™シリーズについて

MN-Coreシリーズは、深層学習の特徴である「行列演算」に最適化した専用プロセッサーで、PFNが神戸大学と共同開発しました。ハードウェアの演算器数を最大化するため、ネットワーク制御回路やキャッシュコントローラ、命令スケジューラなどの機能を内包せず、コンパイラにその機能を持たせて最小限の機能に特化することで、コストを抑えながら、深層学習における実効性能を高めています。MN-Coreを搭載して2020年に稼働したPFNのスーパーコンピュータMN-3は、2020年6月から2021年11月までに、スーパーコンピュータの省電力性能ランキングGreen500で3度世界1位を獲得しています。後継機のMN-Core 2は2023年に稼働を開始し、2024年中にクラウドなどを通じて外部提供を開始する予定です。

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