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AIプロセッサーMN-Core 2を計算資源とした AI向けクラウドサービスPreferred Computing Platformを提供開始

AI開発で培われたPFN独自の計算基盤技術とインフラ環境をAI開発事業者向けに提供

2024.10.21

株式会社Preferred Networks(本社:東京都千代田区、代表取締役最高経営責任者:西川徹、以下、PFN)は、独自開発するAIプロセッサーMN-Core™ 2を搭載したサーバ MN-Server 2 による高効率な計算資源を外部ユーザーも利用可能にし、 Preferred Computing Platform™(プリファード・コンピューティングプラットフォーム、以下、PFCP™)として本日提供を開始します。

 

PFCPで使用するMN-Server 2は、MN-Coreシリーズの第2世代となるMN-Core2をサーバ1台当たり8基搭載しています。PFCPは、Kubernetes*によるサーバやネットワークの運用管理をすべてアウトソーシングできるフルマネージドなコンテナ実行環境を用意しているため、すぐにMN-Core 2をご利用いただけます。

PFNは今後、順次開発が進むMN-Coreシリーズの利用拡大を図るため、PFCP向けの設備拡充を進めるとともに、プロセッサーおよびサーバの販売を通じてより多くのユーザーにMN-Coreシリーズの高効率な計算力と、これを用いたAIサービスをお届けしていきます。

AI向けクラウドサービスPFCPについて

MN-Server 2を1計算ノードから1か月単位で専有利用して、PFNが培ってきた深層学習・AIワークロード向けの計算基盤のノウハウを利用することができます。

MN-Server 2 スペック:

・アクセラレータ: MN-Core 2 × 8基(FP64 96TFlops, FP32 392TFlops, TF32 784TFlops, TF16 3.1PFlops)
・CPU: Intel® Xeon® Platinum 8480+(2.0GHz) プロセッサーx 2基,合計112コア
・倍精度理論演算性能: 8,960 GFlops
・メモリ: 1,024GiB
・ストレージ: システムSSD 960GB 作業用SSD 15.3TB SSD
・ノード間ネットワーク: 100Gbps Ethernet x4

 OS・ソフトウェア:

・KubernetesのPod上で動作する、MN-Core 2がそのまま利用可能なコンテナイメージを提供します。

利用料金(税別):

・月額基本料: 1万円
・MN-Server 2 月額専有サービス: 170万円/台

申込方法:

https://pfcomputing.com の専用フォームからご連絡ください。

PFNはこれからも、プロセッサーから計算機クラスター、それに関連するソフトウェアの開発まで、AIの学習と推論に最適化された高効率な計算基盤・環境の開発に注力し、それらを多くのユーザーに利便性高くご利用いただけるよう取り組んでいきます。

AIプロセッサーMN-Coreシリーズについて

MN-Coreシリーズは、深層学習の特徴である「行列演算」に最適化した専用プロセッサーで、PFNが神戸大学と共同開発しました。ハードウェアの演算器数を最大化するため、ネットワーク制御回路やキャッシュコントローラ、命令スケジューラなどの機能を内包せず、コンパイラにその機能を持たせて最小限の機能に特化することで、深層学習における実効性能を高めています。MN-Coreを搭載して2020年に稼働したPFNのスーパーコンピュータMN-3は、2020年6月から2021年11月までに、スーパーコンピュータの省電力性能ランキングGreen500で3度世界1位を獲得しています。また、2023年8月からは一部のパートナー企業に対して、汎用原子レベルシミュレータMatlantis™の計算資源として、初代MN-Coreのクラウド提供を行っています。後継機のMN-Core 2は2023年に稼働し、2024年9月からMN-Core 2 を8基搭載した MN-Server 2 およびMN-Core 2を1基搭載した開発用ワークステーションMN-Core 2 Devkit を販売しています。

*コンテナ化されたアプリケーションの展開、スケーリング、また管理を自動化できるオープンソースソフトウェア

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