PFNは現実世界を計算可能にすることで、これまで解決が困難であった課題解決を目指します。人々のより豊かな生活の実現のために、生産性の向上だけではなく、人間の能力や創造性を拡大するともに、一人ひとりの困難の克服をサポートし、これまでの人々の英知を受け継いだ上でこれを拡張し、尊厳を持って豊かな生活の実現に寄与することを目指します。
AI技術自体を支える技術領域の革新に取り組み、AIを利活用するだけでなくこれらのAIを支えるための省電力な計算力の構築により持続可能な社会の実現を目指します。そして、これらの取り組みは、企業や個人の選択肢を確保し、公正な競争を実現することにつながるものと考えています。
一方で、新技術は、強力で汎用性が高ければ様々な場面で使われるようになります。そのような技術の責任ある開発者となるため、私たちは以下の方針を守ります。
1. 透明性(正しく伝える)
私たちは、その技術自体が何をするか、何ができるか、何ができないかを可能な限り明確にします。それがどのような仕組みで動くかを、論文その他の出版、ブログ、ドキュメント等を通して、様々なレベルのステークホルダが理解できるよう、丁寧に説明します。
2. リスク(適切に怖がる)
私たちは、その技術を使うことによって、社会の様々な場面で起きうるリスクを、私たちの想像力が及ぶ限り考慮します。リスクには、定量化できないもの、想定しにくいものがあり、また、ある時点での社会通念ではリスクではなかったものが、その後にリスクと考えられるようになることもあります。新技術は常に便益とリスクを伴います。私たちは、社会との対話を通して、そのようなリスクに対応していく努力を惜しみません。
3. インテグリティ(見たくないものを、見る)
新技術の開発や利用にあたっては、時として私たちに都合の悪い発見があるかもしれません。私たちは、そのようなものから目を背けることなく、誠実に対応します。
PFNは、責任ある開発者であるため、個人の生命、自由、尊厳、財産などを脅かすことのない開発であること、推論に偏りが生じる可能性を認識し、公平性を保つように努め、多様性のある社会の実現を目指します。
データソースや利用者のプライバシーに配慮するとともに、サイバーセキュリティを確保し、AI領域特有のセキュリティに取り組みます。
ここに述べた取り組みを進めるにあたって社内で価値と技術を共有し、技術、倫理、プライバシー、セキュリティ、コンプライアンスなどに対する教育と啓発に取り組みます。会社バリューの一つであるLearn or Dieの精神の元に技術の可能性やリスクについて学び続け、これらを社会に広げていきます。