PFNのCuPyがチャン・ザッカーバーグ・イニシアチブより35万米ドルの助成金を受給
2022.11.11
株式会社Preferred Networks(PFN)が開発した汎用配列計算ライブラリCuPy™(クーパイ)が、米国の慈善団体チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブ(CZI)より生物医学研究において重要なオープンソース・ソフトウェア(OSS)のひとつとして認められ、35万米ドルの助成金を受給することが決定しました。本助成金は、CuPyの機能開発およびOSSコミュニティ育成の加速のために使用される計画です。
CZIは2015年に疾病撲滅や教育の改善などを目的に設立され、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏とプリシラ・チャン氏が夫妻で共同責任者を務める米国の慈善団体です。同団体は2019年からEOSS(Essential Open Source Software for Science)というプログラムで生物医学研究にとって重要なOSSを助成金給付の対象としており、今回は5回目の公募となります。EOSSでは、これまでNumPy、SciPy、Matplotlib、Pandas、pip、conda-forge、Apache Arrowなど世界中で使われている著名なOSSが助成対象となっています。今回の公募の詳細についてはCZIの発表およびCuPyに関するウェブページも併せてご覧ください。
CuPyはもともとPFNが開発したオープンソース深層学習フレームワーク Chainer™の一部でしたが、2017年に分離されて以来、独立したライブラリとしてオープンソースコミュニティーによる開発が進められています。