ODSC East 2018で、Chainerが Open Source Data Science Project賞を受賞
2018.05.17
Open Source Data Science Project賞は、データサイエンス分野への顕著な貢献が認められたプロジェクトに授与される賞で、昨年はPandas Project と scikit-learnが受賞しています。今年は、“define by run”による動的で柔軟なニューラルネットワーク定義が評価され、Chainerが受賞しました。
Chainerは次のように評価されました:
Chainerは、柔軟で直感的なPythonベースのニューラルネットワークのフレームワークで、「アルゴリズムと深層学習の実装との間のギャップを埋める」ことに努めています。 Chainerは、フレームワークとして“define by run”を初めて採用し、ニューラルネットワークを動的に定義することができます。Chainerは柔軟性を重要な特徴にしているため、他のフレームワークでは難しいカスタマイズが可能であり、CPUやGPUでの計算もサポートしています。
Open Data Science Conference (ODSC)について
ODSCはデータサイエンスコミュニティに繋がり、日々使用するオープンソースアプリケーションに貢献するためのカンファレンスです。革新的なアイディアの交換を促し、OSSの発展を促進するために、国際的なデータサイエンスコミュニティを一つにまとめることを目的としてます。
オープンソースの深層学習フレームワークChainerについて
Chainerは、Pythonベースのディープラーニング向けフレームワークとして、“Define-by-Run”の手法を通じてユーザーが簡単かつ直感的に複雑なニューラルネットワークを設計するための高い柔軟性とパフォーマンスを兼ね備えています。2015年6月にオープンソース化されたChainerは、最も普及しているディープラーニング向けフレームワークの1つとして、学術機関だけでなく、ディープラーニングがもたらすメリットを現実世界のアプリケーションや研究に活用するための柔軟なフレームワークを求める産業界の多くのユーザーに支持されています。
Chainerは、最新の深層学習研究の成果を迅速に取り入れ、ChainerMN(分散深層学習)/ChainerRL(強化学習)/ChainerCV(コンピュータ・ビジョン)などの追加パッケージ開発、Chainer開発パートナー企業のサポートなどを通して、各分野の研究者や実務者の最先端の研究・開発活動を支援していくことを目指しています。(http://chainer.org/)