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オープンソースの汎用配列計算ライブラリ CuPy v8をリリース

2020.10.01

株式会社Preferred Networks(本社:東京都千代田区、代表取締役 最高経営責任者:西川徹、以下、PFN)は、オープンソースの汎用配列計算ライブラリ CuPy™(クーパイ) のメジャーアップデート版となるv8をリリースしました。

CuPy v8の主な特長は次の通りです。

1. CUDA 11および最新世代のNVIDIA GPU (Ampereアーキテクチャ)をサポート
TensorFloat-32 (TF32) 演算モードを利用することで、単精度浮動小数点演算を高速化

2. NVIDIA cuTENSOR/CUBを公式サポート
ベンチマークにおいて行列演算の性能が最大で約9.7倍向上(詳細はブログ記事参照)

3. カーネル融合機能の拡張
複数のリダクションを含む演算を1つのカーネルに融合することが可能

4. Optunaを用いたカーネル起動パラメータのチューニング機能を実装
処理対象のデータ形式に応じて最適な起動パラメータを自動探索することで演算効率を向上

5. 外部のライブラリとメモリプールを共有する機能を実装
pytorch-pfn-extras との併用により、PyTorchとの相互運用性が向上。CuPy で前処理を行ったデータをPyTorchへの入力に利用するなど、柔軟な組み合わせが可能

6. 対応するNumPy/SciPy関数の拡充
NumPy Polynomials パッケージ(Google Summer of Code 2020の成果)やSciPy画像処理パッケージを含む多数の関数を追加

PFNは今後も、最新の研究の成果を迅速に取り入れ、サポート企業やOSSコミュニティと連携しながらCuPyの開発を推進してまいります。

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